[教育] 地球経営マインドを持ったグローバルな人材を育てる脳教育~第5回グローバルメンタルヘルスセミナー特別インタビュー

福岡で8月5日に行われた第5回グローバルメンタルヘルスセミナー~体力・心力・脳力を育てる脳教育で国内の脳教育適用事例を発表した、Happy Brain Schoolチーフディレクターの田中ゆかり氏にインタビューを行いました。

ブレイン体操、ブレイン瞑想、ブレインヒーリングで子どもに変化が見られる理由は?

リラックスして、本来の自分自身に還ることが出来るからだと思います。年々加速する情報化社会に伴い、現代の子どもたちは知識詰め込み型教育と競争で体・心・脳が緊張しています。また、ゲームやパソコンの使用頻度も高く、脳への過剰な刺激と運動量の低下により、低体温や姿勢の悪さ、内臓機能低下など、子どもの体の不調が多くなっています。いつも頭がいっぱいで体のエネルギーがなく、体感が少なくなっています。

ブレイン体操は全身の気血循環を良くし、体を使って遊びながら、思考が少なくなり、体感が強くなります。体の中心「丹田」を鍛えながら、体のエネルギーを充満させ、ヤル気、元気を引き出していきます。その後のブレイン瞑想では感情を止めて、脳波が安定し、今・ここに集中しながら、自己省察が出来るようになっていきます。いつも外に向いている意識を自分に向ける事で、自分自身について様々な気づきがあり、感情コントロールが出来るようになっていきます。リラックスした状態でブレインヒーリングをする事で、五感の感覚が更に増し、更にリラックスしながら、自分と周りとコミュニケーションをとるようになります。疎通しながら、相手を思いやる気持ちが芽生え、人間関係が良くなっていきます。

子どもの自己肯定感はどうすれば育ちますか?

自分が自分の変化に気付き、それを自ら受け入れ認める事が出来る時に自己肯定感があがると思います。結果を褒めるのではなく、成長過程での変化を褒め、励ましながら、子ども自身が選択して成長するよう見守る根気と愛が大人には必要ではないかと思います。自己成長を認める事が出来る時、周りの期待に応えるためにやるのではなく、目標に向かっていく自分を誇らしく感じ、結果にとらわれずに堂々とした態度でチャレンジするようになると思います。

人間力とは?

今、最も社会で求められる資質が「人間力」です。魅力的な人を指すのではなく、知識を創造的に活用し、問題解決能力があり、広い視野を持ち、自身を世の中の為に活かす人です。コミュニケーションスキル、リーダーシップ、意欲、忍耐力、公共心、他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力がある、そんな人間像。

脳教育の教員研修のポイント、特徴は?

子どもの立場でプログラムを体験、体感してもらい、自らの変化を感じていただきます。発達心理学の観点からの脳の話や、脳教育の原理を説明し、体験してもらうこと。既存教育に取り入れる為にどうしたら良いかを聞いています。

脳教育が教育現場にどんな役割が出来ると思いますか?

体・心・脳が健全になり、意識が肯定的になることで、既存教育の成果が上がると思います。脳教育を指導する教師と生徒のコミュニケーションがより深くなり、相互理解と共感力が上がる事で、教育現場がより明るく、リラックスした雰囲気になると思います。

子どもの脳教育に力を入れるようになったきっかけ、理由は?

心理学を学び、カウンセリングや様々なワークを通して、子どもたちの心身の健全な育成に努めてきました。脳教育に出会い、自分の価値を知り、私と社会と人類を生かす教育哲学に魅了されると同時に、現代に不可欠なものだと思いました。

現代の若者の自己肯定感の低さ、ひきこもりや、うつ病の増加、ヤル気のなさなどの社会現象の原因の中でも教育が占める割合は多いと思います。子供の頃から脳教育を受けることで、現代社会問題の解決に役立つと思うし、既存教育に取り入れる事で教育改革が出来ると実感したからです。

今後の計画、課題は?

アメリカNY州や、韓国、中米エルサルバドルでは、脳教育が公教育に導入され、社会貢献に役立っています。日本の公教育への導入に向けて、まずは脳教育講師養成に努め、講師を学校に派遣すると同時に、教職員研修を実施していきます。

教師と一緒に脳教育授業を実施し、地球経営マインドを持ったグローバルな人材育成をする事が目標です。

公教育への導入は時間がかかるかもしれませんが、活動を継続しながら、日本全国の学校で脳教育授業が一日も早くできるよう、頑張ります。


Happy Brain Schoolチーフディレクター 田中ゆかり氏
Happy Brain Schoolに関する問い合わせは、IBREA JAPANまで