[地球・環境] 肉食を減らせば環境保護にも役立つ!

肉食が地球環境に大きなダメージを与えることをご存じでしたか? 国連食糧農業機関(FAO)によると、畜産業が排出する温室効果ガスは、世界の全排出量の18%にものぼり、すべての交通手段の合計よりも多いといいます。

 

環境に悪影響を与える肉食の代表格が「牛肉」です。私たちが牛肉を1kg食べるごとに、車で100km走るのと同じ量の温室効果ガスが排出されると言われています。

 

牛や羊などの家畜は、餌として穀物を食べますが、この穀物を栽培するために大量の窒素肥料が使われています。この窒素肥料が土壌に吸収されると発生するのが一酸化二窒素で、二酸化炭素の約100倍の温室効果があります。

 

さらに、肉食は熱帯雨林の破壊にもつながっています。森林の伐採の多くは、放牧地の開拓など家畜業のために行われており、地球規模で深刻な問題となっています。

 

慶熙大学校国際大学のエマニュエル・パストリッチ准教授は「人間は植物性の食べ物だけでもほとんどの栄養素を吸収できる」としたうえで、「肉食を減らすことで、環境破壊による損失を画期的に減らせる」と言います。

 

オーストラリアの研究者によると、1人当たり1日の肉食の量を赤身50g(ハンバーガーひとつ)、白身40g(鶏胸肉一枚)ほど減らすだけで、1995年と同じレベルの温室効果ガス排出量を維持できるそうです。ヨーロッパでは「肉なし月曜日」といって週に1回は肉を食べないという運動もあります。

 

日本人の食生活は、ここ50年で大きく「肉食」へとシフトしました。1960年と2013年を比べると、一人当たりの食肉の年間消費量は3.5キログラムから30キログラムへと急増。その分、野菜、穀物、魚を中心とする伝統的な和食文化が廃れました。

 

健康志向の高まりによって、世界的に日本食が注目されている昨今、地球環境の面からも、和食文化を根本的に見直す時期に来ているのではないでしょうか。

 

 

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