[地球・環境]宮城のスーパーが「リサイクル率70%」を達成できた理由

食べられるのに食品が捨てられてしまう「食品ロス」が問題となっている。

政府広報によると、2016年現在の食品ロスは年間約632万トンにも上り、

日本人1人当たりが毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯を捨てていることになるのだという。

どうすれば食料廃棄物対策はうまくいくのだろうか。

2015年度の3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進功労者等表彰で

最高賞の内閣総理大臣賞を受賞したウジエスーパーの吉田芳弘常務取締役に聞いた。

廃棄物の肥料化で継続的なリサイクル・ループを構築

ウジエスーパーの成功には、同社が障がい者特例子会社として2006年に設立したウジエクリーンサービスが大きく関わっている。特例子会社とは、子会社の障がい者雇用数を親会社および企業グループ全体の雇用分として合算することが認められている制度のことだ。

ウジエスーパーでは、毎日大量に発生する野菜や果物などの廃棄物をウジエクリーンサービスで有機質肥料にしている。ウジエクリーンサービスは特許を取得しているプラントを有し、一日400kg排出される食物残さを24時間かけて肥料化し、1/10の40kgにまで縮小。これを地元の農家・醸造会社と連携して肥料を使用した米を作り、さらにその米で作った高品質の味噌を作るなど、廃棄物を付加価値のより高いものに変える食品リサイクル・ループを構築したのだ。

作られた米や味噌は、自ら開発したプライベートブランド商品として販売して、リサイクルを持続させている。地域密着型という強みを生かし、地元の会社と一緒に取り組むことによるリサイクル・ループを通じた地域活性化に貢献し、これらの活動を障がい者と一緒に行うことで「ノーマライゼーション(障がいを持つ者と持たない者とが平等に生活する社会を実現させる考え方)」を推進している。

(中略)

吉田常務は「当社は『エコ』+『オーガニック』でエコーガニック(登録商標)を推進しています。地球環境に優しく、有機でのモノづくりを皆さんに提供していきます。今後は、国連開発計画のSDGs(持続可能な開発目標)の実現を目指して活動をしていきます」と将来を見据えている。

SDGsとは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標のこと。貧困や飢餓、健康や教育、さらには安全な水など開発途上国に対する開発支援が6項目、エネルギーや働きがい、技術革新やまちづくりなど主に先進国に係わる内容が6項目、気候変動対策や海や陸の豊かさを守ること、平和やパートナーシップなど包括的なテーマが5項目の計17項目で構成される。

吉田常務は「SDGsには、異常気候対策などスーパーマーケットとしても取り組むべき内容がたくさん含まれています。スローガンから実現へ、私たちの体制やシステムを土台として担えることを地域活動で実践していきます」と抱負を語り、SDGsが今後企業活動のキーワードになっていくという見解を示した。

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