[健康]がんにならないための良質な「ノンレム睡眠」で、「成長ホルモン」を出そう

傷ついた細胞の修復につながる行為とは

 生活習慣の悪化などによって、私たちの体の粘膜には傷ができていきます。その傷は周囲の細胞が分裂することで修復されるものの、細胞の分裂機能が限界に達すると、その代わりに登場して傷を塞ごうとするのががん細胞です。

傷ついた細胞を放置するとがん細胞ができやすくなる。言い換えれば、放置せず、常に修復しておけば、がんになりにくい体を作ることが可能になるのです。

実は私たちは、無意識のうちに、傷ついた細胞の修復につながる行為を、毎日行っています。それは「睡眠」です。

健康的な睡眠について話をすると、「十分に睡眠時間を取っているから大丈夫」という人がいます。しかし、睡眠で大事なのは、量ではなく質。夜更かしをした代わりに翌日昼頃まで眠ったとしても、それは良質な睡眠とはいえません。

<中略>

レム睡眠の間に記憶を整理

 レム睡眠の間は、脳は休んでいません。夢を見て、寝返りを打ち、瞼の下では眼球がグルグル回っている。人によってはニヤニヤ笑っていることもあります。

この時、脳は体より一足先に起きて活動を始めています。どんな活動かというと「記憶の整理」です。

誰にでも「忘れてしまいたいこと」のひとつやふたつはあるものです。そんな嫌な記憶がいつまでも頭の中を支配していると、やがて心と体のバランスが崩れてうつになってしまいます。そこで脳では、レム睡眠の間に記憶を整理するのです。

記憶の整理は、パソコンの画面に並ぶアイコンをイメージするといいでしょう。不必要な記憶は「ゴミ箱」に入れられます。反対に当面必要な記憶は、すぐに思い出しやすいフォルダーに入れられます。

この作業中、脳は過去の記憶を無作為にレビューします。これが「夢」です。夢にストーリー性がないのは、過去の記憶を脈絡なくつないでいるからなのです。

必要のない記憶はゴミ箱に入れると書きましたが、完全に消去することはありません。すべての記憶は大脳の新皮質の奥深い部分にまとめられ、その人が死ぬまで保管され続けます。

よく、昔好きだった音楽を聴いた途端、何十年も忘れていた過去の出来事を鮮明に思い出す、ということがあります。あるいは、ふと漂ってきた匂いをかいだ瞬間、子供の頃に経験した出来事がフラッシュバックとしてよみがえる、ということもあります。これらはその音楽や匂いがきっかけとなって、普段使わない新皮質の奥深くのフォルダーから、古い記憶が引っ張り出されてきたことによる現象なのです。

このように、日々の睡眠は単に疲労を取るだけではなく、私たち人間が長く健康で、快適に生きていくために不可欠な作業が行われる重要な行為なのです。

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