地域活性化としてのクラウドファンディング。その重要性は昔から注目されていたが、昨年面白い動きが起きている。学校教育としての、クラウドファンディングの活用だ。
和歌山県立日高附属中学校では、1年生と2年生は地域学習として、近隣の農家やお店などに取材して、地域の魅力を知ることに努めた。3年生では、その集大成として、実際に地域の商品を売って広めるところまでやりたいと考えたという。発案者の新井先生は次のように語る。
「大阪のイオンモールで販売ブースをつくらせてもらえることになりましたが、交通費やチラシ代、ブースでの衣装代など、さまざまなお金が必要になりました。一般的には、保護者の方からお金を出していただくのかもしれませんが、この地域の魅力を発信することですし、地域の人たちにも協力してもらいたい。また子供たちがお金について学ぶ機会にもなるのではと、クラウドファンディングをやろうと考えました」
結果的には、60万円の目標に対して53万円と、惜しくも達成はできなかったが(達成しなくても資金調達できる「AII in」という方法だった)、中学校の総合学習として行った、日本初のクラウドファンディングとなった。
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