10月21、22日、社団法人大韓国学気功協会(会長 クォン・ギソン)主催の第5回生活体育国際国学気功大会が韓国のソウルで開催されました。世界各地から1万2000名が参加、日本からも8チームが出場しました。
国学気功は、韓国の伝統的な修行法である仙道を現代人向けに体系化したトレーニングで、気エネルギーを操ることで体と心の健康を実現していきます。日本でも愛好家が多く、全国の公民館や学校などで約15,000人以上が実践しています。
韓国では、より一般的な健康法として定着しており、全国約5,000カ所で日常的にトレーニングが行われています。推進組織の国学気功協会は、韓国のスポーツ団体を統括する「大韓体育会」の正会員にもなっています。
世界規模の競技会となる第5回国際国学気功大会は、国学気功協会とソウル市体育会が共催。「Be Friends!健康な人類、幸せな社会、平和な地球のために」をテーマに、開催地の韓国のほか、日本、アメリカ、中国、イギリス、イタリア、ベルギー、スペイン、スロバキア、カタール、レバノン、チュニジアなど13カ国、58チームの選手1,500名が参加しました。韓国部門(青少年の部、一般の部、高齢者の部)と海外部門にわかれ、天符神功などの国学気功と律呂気功などの創作気功で競いました。21日はソウル市役所前のソウル広場で開会式と韓国部門の予選が行われ、22日はソウル市役所の多目的ホールで本戦と閉会式が行われました。
風流道の太鼓公演と米韓連合チームによる天符神功模範演舞で始まった開会式は、クォン・ギソン会長の開会の辞、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル特別市長の歓迎の辞、李承憲(イ・スンホン)名誉大会長の記念の辞などに続き、世界の選手団の宣誓と国際国学気功のビジョン宣言、歌手ジョグの祝賀公演、日本の東京地区による気功演舞など、多彩な行事が行われました。
大会長のクォン・ギソン会長は開会の辞で「今大会のテーマを『ともだちになろう Be Friends』としました。今大会を通して、より温かみのある、住みよい社会にしていきたい」とし、「今後、1億人の国学気功人を育成し、地球村に住む人類の健康、幸せ、平和を導いていく世界中の人々の生活スポーツにしていく計画」と語りました。
朴元淳ソウル市長は歓迎の辞で「ソウル市は、生活体育が最も大事だと考えていますが、今回の国際国学気功大会は、そのような意味においてとても重要」だとし、「生活体育国際国学気功大会は世界市民のトレーニングの場であり、和合と交流のフェスティバルです。今大会を通して、より多くの人が生活体育を体験してほしい」と述べました。
名誉大会長でもある李承憲学長は記念の辞で「国学気功は健康で幸せな120歳時代を提案する」とし、「120歳を自ら選択し、人間の脳と体がもつ自然の機能を最大に活用できれば、個人的には健康で幸せな老年を送ることができ、国家的には医療や福祉費用の負担を減らして福祉国家を実現できる」と強調しました。
李承憲学長は「国学気功は人類愛、地球愛を実践する世界市民気功に発展していく」とし、「国学気功をするうちに、自分の体と親しくなって自分とともだちになり、他の人とともだちになり、誰とでも親しくなって手伝ってあげられます。さらには国家や人種や宗教を超えて社会とともだちになり、地球とともだちになれます。国学気功をすると、自然に弘益精神が芽生え、21世紀の弘益人間である地球市民になります」と述べました。
この日、過去37年間、国学気功が国民生活体育として国民の健康と幸せの増進に寄与し、グローバル化を推進した功労を称え、大韓体育会とソウル体育会から李承憲学長に感謝碑が授与されました。
今年の大賞は、ベンジャミン人間性英才学校京畿南部学習館チームが獲得し、海外部門の金賞は東京地区・地球平和気功チーム、銀賞は名古屋地区・Together NAGOYA、銅賞は中東連合・Dragon of middle Eastと奈良・京都・神戸地区の2チームが選ばれました。