[地球・環境] 都市の緑化で「喘息」の入院率が低下!「樹木の多さ」が大気汚染防止に絶大な効果を発揮

英エクセター大学医学部のIan Alcock氏らの研究チームは、「大気汚染が悪い都市部でも樹木が多い地域ならば、喘息で入院するリスクは低下する」とする研究論文を『Environment International』12月号に発表した(「HealthDay News」2017年11月27日)。 発表によれば、Alcock氏らは1997~2012年に英国の都市部2万6455地区で記録された喘息による入院約65万件のデータを分析し、地区間で喘息による入院率を比較した。その結果、「大気汚染レベルが最も高い地区」では「樹木の多さ」が喘息による入院率の低下と関連していた。

たとえば、大気中の微小粒子状物質PM2.5の濃度が約15μg/m3、あるいは二酸化窒素(NO2)の濃度が約33μg/m3の地区は、樹木が1km2当たり300本多ければ、喘息による入院が住民10万人当たり50件減少する事実が判明した。ただし「大気汚染レベルが低い地区」では樹木が多くても喘息による入院率の低下は認められなかった。

>>続きを読む(2017年12月19日 HEALTH PRESS)