山口県宇部市吉部小(西村淳校長)で16日から、
「せかい!動物かんきょう会議inSDGs(持続可能な開発目標)未来都市UBE」が始まった。
世界中の動物が同校に集まって地球環境について話し合う設定で、
児童たちが身近な野生動物になって、地球の課題をピックアップ。
他者を尊重し、多様性を認めながら未来の地球について考えている。
同小のプログラムは3月27日までの全5回。
内閣府の「SDGs未来都市」に昨年選定された宇部市が主催。
日本航空とNPO法人キッズデザイン協議会が協賛し、
ヌールエデザイン総合研究所が委託実施する。
同会議は、同研究所が提案する教育プログラムで、
子どもたちが動物になりきって地球の環境について会議するもの。
2014年に環境省のESD(持続可能な開発のための教育)環境教育モデルプログラムに
採択され、17年には第11回キッズデザイン賞優秀賞を獲得した。
同小のプログラムは、「動物になって地球を見てみよう」というコンセプトの下、
5、6年生全10人が参加。初日は会議に出席するためのキャラクター創りを行い、
各自がゾウやイルカなど好きな動物を選び、出身地、性別、職業などを
設定して画用紙に描いた。
2日目の17日から本格的な会議に入り、
動物の立場から人間の脅威を選び出す。3日目の2月6日に、
出した課題を人間に戻って整理する。
同小のプログラムとは別に、今月20日には、
中央町3丁目のうべ産業共創イノベーションセンター志(通称うべスタートアップ)で、
市内に住む外国人児童を対象とした授業も開催。
最終の3月26、27日は、ときわ動物園、アクトビレッジに移動した屋外授業があり、
同小と外国人児童の他、首都圏の児童も参加し、いろいろな考え方を認め合う。
動物と向き合い、「地球は人間だけのものではない」という意識を高め、
「動物かんきょう会議宣言」を発信する。
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