同じものを食べても、太る人と太らない人の違いは一体何……?
「腸内環境が違えば、同じ食習慣でも体重の増減が違う」と話すのは、
自身のクリニックでホリスティックな栄養指導を行う、山崎まいこ先生。
腸内環境を整えることがダイエットに効果的な理由や、
腸内環境改善のために見直すべき習慣などを伺いました。
<中略>
腸内環境は人間の健康に大きな影響を与えています。腸は、身体の成長・維持のための栄養素や水分の消化・吸収を行うとともに、免疫系の働きを担っています。便秘、便秘と軟便を繰り返す、抗生物質を飲んでいる、ファーストフードや甘い食べ物、飲み物が好き、などという方は、腸内環境のバランスが崩れていると考えたほうがいいかもしれません。
健康的なダイエットをするためには、腸内環境を整えることが必要です。私はそのためのポイントを「HOPE」という言葉で説明しています。
H→HIGHFIBER(食物繊維)/O→OIL(良質のオイル)/P→PREBIOTICS(腸内の善玉菌の栄養源となるもの)/E→ENZYMES(酵素)です。それぞれに少し説明を加えます。
食物繊維は、善玉菌のエサになるとともに、腸のぜん動を促進します。
オイルはオメガ3だけにこだわらず、脂肪酸のバランスにこだわってほしい。悪者のように言われがちな飽和脂肪酸も不足すると神経細胞や細胞膜が安定せずに血管が弱くなると言われています。私は毎朝、コーヒーに「GHEE(ギー、インドに古くから伝わる発酵無塩バターから抽出したオイル)」を入れて飲んでいます。
腸内の善玉菌を活性化するには、意識してプレバイオティクスを摂ることが大切です。オリゴ糖や、一部の食物繊維がそれに当たります。
酵素というと、キムチやヨーグルトなどの発酵食品を思い浮かべる方も多いと思いますが、体質に合わない方もいます。また、いい物を食べていると思っても添加物や糖分が多いものもあります。特に、現代的な食生活で酵素の活性能力が落ちている方には、食物から摂るよりサプリメントで摂取するほうが効率のいいことが多いです。
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