特定非営利活動法人IBREA JAPANは2021年11月3日(水)14:00~16:00、オンラインにて、「第7回グローバルメンタルヘルスセミナー」を開催します。テーマは「睡眠の質とメンタルヘルス」です。不安感や緊張による不眠を訴える人が日本で増えるなか、ストレスケア、健康指導、心理学など各分野をリードする国内外の専門家が、快眠生活への道をご案内します。今回のセミナーでは、心と体の健康法として世界に広まっている脳教育プログラムの開発者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏が、初めて講師として参加します。
■6割以上が「睡眠の質が悪い」
コロナ禍で睡眠不安を訴える人が多いことが問題になっています。民間組織「ウーマンウェルネス研究会」(対馬ルリ子代表=産婦人科医)が2020年 7月に実施した「新型コロナウイルス拡大以降の睡眠の質の変化」に関する調査によると、睡眠の質が「以前と変わらず悪い」と回答した人は40.9%。「やや悪くなった」(17.9%)、「とても悪くなった」(4.4%)とあわせると、実に63.2%もの人が睡眠の質の悪さを感じていました。
この調査は、国立精神・神経医療センター精神保健研究所の栗山健一医師の監修のもと、首都圏在住の882人(20代~50代の男女)を対象に行われました。睡眠不調の原因(複数回答)について聞いたところ、「不安やストレス等で、考え事が続く」が50.3%で最多。睡眠の悩みは「眠りが浅い」が49.2%を占めました。
■脳教育による快眠へのアプローチ
なぜ、不安やストレスを抱えると、睡眠が浅くなるのでしょうか。
人間の睡眠には、自律神経が深くかかわっているとされます。国連広報局登録NGO 国際脳教育協会(IBREA)会長を務める李承憲氏によると、不眠とは簡単に言うと、自律神経が興奮した状態です。睡眠はもともと誰かに習わなくても本能として日々繰り返される行為ですが、現代人の多くはそのシステムが作動しないほど、ストレスで脳が熱くなり、自律神経が鎮まらない状態になっているのです。
また、私たちは本来、寝ている間に肉体的な疲労や精神的なストレスを癒やします。それは、脳が持つ自然治癒力の一部だと、李承憲氏は言います。第7回メンタルヘルスセミナーでは、脳教育の第一人者として知られる李承憲氏が「共生を目標としたヒューマンテクノロジー」をテーマに、自分の脳を主体的に管理することで自律神経を整え、自然治癒力が回復するという道筋を提案します。
さらに、韓国のグローバルサイバー大学のノ・ヒョンチョル教授(脳教育)が、「失った眠りを求めて~睡眠の問題への脳教育からのアプローチ」と題して講演。脳がもつ本来のリズムを回復させ、過度な緊張や不安、憂うつなマインドをリセットする方法を紹介します。
■専門家が教える「コロナストレス」に負けない睡眠改善法とは?!
福島県立医科大学医学部の瀬藤乃理子准教授(公認心理師)による講演も行います。瀬藤氏は臨床心理学が専門。東日本大震災の被災地において、医療・福祉従事者ら支援者向けにストレスケア研修を行ってきました。2020年からは、福島県はじめ全国のコロナ感染者および家族・遺族へのメンタルヘルス支援に取り組んでいます。
本セミナーでの瀬藤氏の演題は「睡眠とこころの健康~コロナ禍をしなやかに生きる~」。コロナ禍のストレスとそれが睡眠に及ぼす影響、そして古今東西、睡眠の改善のために良いといわれている方法を紹介していただきます。また、ストレスの中でも「強くしなやかに生きる力(レジリエンス)」を獲得するためのヒントについてもお話しいただきます。
■「睡眠と声の関係」の事例発表も
このほか、睡眠クオリティ指導士の田中ゆかりIBREA JAPAN理事長が、「成幸する睡眠」について講演します。看護師出身の土井美智子・ブレイントレーナーが、「声と睡眠の関係」をテーマに、事例発表と分析を行います。
参加方法はこちら↓
https://global-mentalhealth-seminar.com/