『10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」』
(藤原和博著、ダイヤモンド社)の著者は、「教育改革実践家」。
かつて、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた人物で、
現在は奈良市立一条高等学校校長でもあります。
この本では、親の世代だったら、普通に高校から大学に進学し、
普通に就職してサラリーマンになったり公務員になったりするはずだった子どもたちが、
そうはなれない未来を予言しています。
そんな本書のなかから、終章「君たちが日本の未来を拓く10の理由」に焦点を当ててみたいと思います。
現在の中高生こそが日本の未来を切り拓く存在になると確信しているという著者が、
その理由を述べた箇所です。
理由1 厳しい経験をした人のほうが成長するから
「ラクだったときより、厳しい現実を経験したときのほうが人は成長する」というのは世の道理。
それは就活にしても同じで、売り手市場のラクなときよりも、
なかなか内定がもらえないような厳しい就職活動を経たほうが揉まれて強くなれるのだということです。
かつてリクルートにいた著者も、30代前半のころ、
会社がマスコミのバッシングを浴びた「リクルート事件」を経験しています。
リクルートでは、事件が起こった1988年当時マネージャーだった人は、
会社の名刺に頼らず個人の力量を磨けたからこそ、外でも通用する人材が
多数輩出される結果に結びついたのだとか。
厳しい現実を前にすると、人は自分を鍛える投資をせざるを得なくなるからだといいます。(233ページより)
続きはこちら(lifehacker)↓