[地球・環境] 地球と共に生きる―「アースデイ」から始まる未来

近年4月になると「アースデイ」(地球の日)が世界各地で開催されます。「母の日」「こどもの日」があることから、大地・自然(地球)を想う日があって当然ですね。「アースデイ」のルーツは1970年、アメリカの若者たちの呼びかけからでした。1990年以降は世界中に広がり、国境を越えて毎年1億人を超える人々が集う世界的な市民イベントになりました。

すっかり定着したアースデイですが、その思想的源流については様々にたどれます。古くはソローの『ウォールデン 森の生活』(原書1854年)、レオポルドの『土地倫理』(関連原書1949年)などがあります。

さらに日常的な生活行動としては、環境を重視する消費者「グリーン・コンシューマー」やロハス(LOHAS: Lifestyle of Health and Sustainability)を意識したライフスタイル形成の動きとも重なりました。

他方、哲学や宗教から源流をさかのぼると、「身土不二」(身体と大地・自然は切り離せない、仏教思想の系譜)の再認識ともつながります。「内なる自然」(人間・身体)と「外なる環境」(自然・地球)が密接不可分だという認識は、人類の新たな世界観としての新潮流となりつつあります。

天動説が地動説に移行するのには、かなりの時間経過が必要でした。同じく私たちが、地球と人間の世界観を再構築し、実態として真に実現していくためには、まだまだ相当の時間がかかりそうです。

全文はこちら↓
第9回 :地球と共に生きる―「アースデイ」から始まる未来(サステナブル・ブランドジャパン)
http://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1188951_1535.html