[健康] 日常の中でできる「健康寿命」をのばす方法

近年、「健康寿命」という言葉が注目されています。健康寿命とは、WHO(世界保健機関)が提唱した考え方で、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。

 

5月19日に世界保健機関(WHO)が発表した「世界保健統計」によると、2015年の日本人の平均寿命は83.7歳、健康寿命は74.9歳で、どちらも世界一でした(世界の平均寿命は71.4歳)。

 

とはいえ、平均寿命と健康寿命の差は8.8歳。なるべくなら寝込んだりせずにいつまでも元気でいたいですよね。また、健康寿命をのばせば、医療費や介護費の削減にもつながります。

 

健康寿命を延ばすうえで、たいへん効果的なのがウォーキングです。「老化は足から」とよくいわれるように、足腰が弱くなると、だんだん動けなくなり、体も弱って介護が必要になっていきます。これを避けるためには、とにかく意識的に歩くことです。

 

現代人は職業や職種により、1日の歩行量が大きく異なります。一般的なサラリーマンの歩数は、5,000歩以下だとされ、健康な人の歩行量としては不十分だと考えられています。

 

とくに歩く機会が少ないのが、デスクワーク系のサラリーマン・OLです。また、タクシーの運転手のような職業の人も歩行量が少なくなりがちで、運動不足に伴う肩こりや腰痛で悩んでいる人が多いといいます。

 

これに対し、外回りの営業担当者は1日数万歩という人も珍しくないようです。

 

どのような職業であれ、日ごろから「歩く」ことを意識することが大切です。例えば、通勤の時に、ひと駅分だけでもウォーキングをすれば、とても健康的です。

 

ウォーキングが盛んな米ニューヨークのマンハッタンでは、ウォーキングシューズを履いて歩いて通勤し、会社で革靴やハイヒールに履き変えるビジネスパーソンが多いです。ぜひ見習いたい習慣ですよね。

 

また、エレベーターやエスカレーターがあっても、なるべく階段を使うことも大切です。階段を上るときの運動量は、平地を歩くときの3倍~5倍だと言われます。

 

いくつになっても元気で、自分の夢を実現しながら毎日を過ごせるように、今から運動する習慣をつけましょう。