[コラム]心の力を育てるへそヒーリング

人が生きていく方法には、3つのタイプがあります。それを、例えば「頭思」「胸心」「腹心」と表現するとします。もっと簡単に言うと、「頭型」「胸型」「腹型」とも言えます。頭型「頭思」は、頭を回して考えで生きる人です。最近はほとんどの人がこのタイプに当てはまると思います。頭思型は是非を問い、計算し、頭を使って生きていきます。大人になっても周りを窺いながら自分の信条もなく暮らします。損得勘定をしながら考えや利己心で競争します。このような頭思型が社会を支配するようになると、正義も大義もありません。正義と大義が消えた世の中になるのです。これは幸せな世界とは程遠く、私たちが望んでいる世界ではありません。

胸型「胸心」は、どんなタイプでしょうか? 胸で生きる人がこのタイプに属します。このように生きる人は、心が温かく、人を配慮して尊重します。私たちも中学生や高校生の頃はほとんどがこんなタイプでした。その頃は夢があり、ワクワクしていました。腹型「腹心」は人を気遣う心があります。心のおおもとはへそにあります。幼いころは自然にへそで呼吸をします。だから、純粋です。

あなたはどのタイプの人生を送っていますか? 頭思型? 胸心? 腹心? 今、あなたは幸せですか? 純粋でワクワクする人生を送りたくはありませんか? 幸せでないなら、人生を振り返ってみてください。私たちは外部環境に依存し、人の顔色をうかがいながら生きてきました。そのため、自分が何者なのかも分からずに生きてきました。自分を振り返る時間がなかったのです。

もう目を覚まさなければなりません。そのためには人生において立ち止まり、自分を振り返る必要があります。これまで私たちがどのように生きてきたのか振り返ってみましょう。そして、自分の体に集中してみるのです。大事なのは、自分の信条で生きることです。自分の信条に自信を持つべきで、また、自分の哲学があるべきです。

ワクワクするような幸せな人生は、誰かが作ってくれるのではありません。自分が選択するのです。「幸せな人生を送る」と勇気を出して選択するのです。選択できるというのは、私たちにとって祝福です。選択し、それを実現するためには、これをバックアップしてくれる力が必要です。その力はお腹から出ます。お腹に力がなければ行動に移せません。そのため、考えだけで生きていくようになります。へそを中心に腹心を養いましょう。腹心が育つと行動する力が生まれ、純粋さが回復します。

東洋医学ではへそのことを神闕のツボと呼び、大事に扱っています。神闕とは、「神の住む宮」という意味です。この神闕のツボを刺激して自分の体を健康にするのがへそヒーリングです。へそヒーリングは腹心を育てるのに良い健康法です。へそヒーリングをすれば、腸が元気になり、心が温かくなります。まず自分から心の温かい人になりましょう。

人がうまくいくことを喜ぶ心。そんな心を持てば、自分が幸せになります。頭では絶対にこんな心になれません。お腹からエネルギーがあふれて、へそから内気が起こる必要があります。だから、へそヒーリングを勧めるのです。人がうまくいくことを喜ぶ人が増えると、結局は自分が幸せになる世の中になります。そんな世界を作りたいという夢があれば、心がワクワクしませんか?

人がうまくいけば自分が幸せになる世界、周りが幸せでこそ自分が幸せになる世界は、昔の人々が理想としていた弘益人間 理化世界です。この弘益精神を回復すれば世界は平和になります。へそヒーリングで!

一指李承憲(イルチ イ・スンホン)
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