COVID-19の世界的大流行がもたらした新しい基準「ニューノーマル(New Normal)」。間違いなく新しい時代の入り口に来ています。今、私たちはどこへ向かうべきなのでしょうか?
「地球経営」という概念を創案した李承憲グローバルサイバー大学学長と著書『大統領の資格』等により韓国の進むべき方向を提示してきた元老である尹汝雋元環境部長官を招待し、特別対談が行われました。
「地球経営への招待」をタイトルにした対談第1部では「韓国の未来と価値」をテーマに韓国と世界が直面した懸案とパンデミック、地球環境危機対応などに関する経験と洞察を交わしました。
二人はポストコロナ時代の新しい基準において「弘益精神」の価値がニューノーマルとしてより一層台頭するだろうと予想しました。
李承憲学長は「今、私たちの社会は物質万能主義の中で果てしない競争をしながら文明発達をしてきたが、健康な状態でないことは誰もが知っている」として「弘益で人間性が回復すれば、多くの問題が解決されるだろう」と話しました。また、「さらに今後ニューノーマル時代において世界に役立つことができ、すべての国が共感できるスピリットが弘益にある」と明らかにしました。
また、李承憲学長は「COVID-19が人類に途方もない災難を与えたが、(人類が)自分を振り返り地球を眺められるとてつもない衝撃を与えたという面で意味がある」として「弘益は知識の範疇にあるのではなく、私たちの生存問題と関係がある」と強調しました。
これに対して尹汝雋元長官は「COVID-19のパンデミックの時、最初は国境を閉鎖した。自分だけ生き残らなければならないと。しかし、そうはならなかった。ウイルスには国境がないため人類が共同対処する方向に体制を変えた」として「生態学者たちの予想によれば今後どんなウイルスが現れるか分からないが、ウイルスによって今や世界がひとつにならざるを得ない時代が来ている」と展望しました。
尹元長官は「このような弘益人間という価値を私たちがきちんと伝えなければならない状況だ。私たちが早く準備しなければならない」として「世界の人々が理解できるように、各言語で普遍的な論理を作り、理論体系を作って、今後訪れるであろう状況下で私たちが世界に向かって発信しなければならない」と表明しました。
地球環境問題と関連しても、尹元長官と李承憲学長は深い意見を交わしました。 李承憲学長は、「人類生存のルーツは地球だ。これを感じることが重要だ」として人間性回復を通じて「この社会が本当に成熟しなければならない。それは宗教や教育、有名な教育学者が現れてできることではない」と強調しました。
尹汝雋元長官は対談で、8年前に朝鮮半島環境問題と関連し、ドイツ政府が設立した世界的な環境財団であるDBU(ドイツ連邦環境財団)に助けを要請したエピソードを話しました。彼の粘り強い説得の末、DBU側は朝鮮半島環境回復に向けた白頭大幹事業を提示し、事業の成功に向けて尹元長官は中国とロシア、北朝鮮政府の参加を導いたが、核問題によって北朝鮮が国連制裁を受け中断された経緯がありました。
尹元長官は「DBU側は資金を集めることは心配せず、国際財団を作ってまず朝鮮半島と満州、シベリアの環境を再建し、その次にアジアの他の国、後にはアフリカまで助けようと提案した」として環境回復に向けた国際連帯の可能性について話しました。
これに対して李承憲学長は、「地球共存に対する価値のためなら、たとえ失敗したとしても挑戦し、命をかけてでもやってみることだ。このような気持ちで私たちがやっていけば、間違いなく良い結果が出るだろう」という意志と願いを伝えました。
一方、今回の特別対談のタイトルである「地球経営への招待」はBTSメンバーも履修したグローバルサイバー大学在学生の必須科目です。グローバルサイバー大学はヒューマンテクノロジー大学で、世界に感性の衝撃を与えたBTSの母校であり、最も多くのK-POPアーティストが通うことで海外では「BTS大学」としても知られた韓流大学です。今年、尹汝雋元環境部長官は、グローバルサイバー大学の名誉学長に就任しました。
元記事:Kスピリット