[教育]教育先進国の制度とベンジャミン学校

北欧フィンランドは、子供の学力が世界トップクラスを誇る教育先進国として知られています。「フィンランド式教育」と呼ばれ、各国の注目を集めるユニークな教育制度の特徴の一つが、試験が少ないこと。

フィンランドでは、日本のように高校入学のための試験はありません。その代わり、小中学校での成績の平均点で、希望の高校に行けるかどうかが決まります。小中学校の成績はペーパーテストだけでなく、日々の学習の取り組みや成果も評価対象となっています。

また、フィンランドには、全国や自治体レベルで一斉に行う学力テストがありません。テストによる序列や偏差値よりも、それぞれの子供たちの「発達度」によって評価するという考え方からです。

一斉の学力テストがないにもかかわらず、子供たちの学力は高く、毎年行われている経済協力開発機構(OECD)の国際学力比較調査(PISA)では、総合1位を獲得することもあるほどです。

もう一つ、世界的に高く評価されている教育制度が、同じく北欧のデンマークが誇る「エフタスコーレ」制度です。エフタスコーレは、いわゆる代替学校の一種で、生徒の興味や関心にあわせて多数の科目が用意されているのが特徴です。「どんな人生を生きるのか」を中心に勉強する人生設計学校といえます。

デンマークの生徒の多くが、小学校9年を終えて高校で11年生を始める前にエフタスコーレで10年生を過ごし、自分の人生を設計して生きる方法を学んでいます。

また、エフタスコーレは、思春期の子供たちが抱える問題に対処するノウハウを備えています。デンマークには「登校拒否」や「引きこもり」といった問題が少ないと言われていますが、この要因の一つとして、エフタスコーレの活躍があげられています。

日本において、このような北欧モデルに近い学校といえるのが、2016年春に開校した日本ベンジャミン人間性英才学校です。日本ベンジャミン人間性英才学校は「テスト」「成績表」「宿題」「教科授業」「校舎」がない環境で自分自身を見つめ直す1年課程を「人生を変える1年、ドリームイヤー」とし、生徒たちが世間を学び舎として人生を学べるように導きます。

生徒は1年間、脳教育、職業体験、様々な専門家のアドバイスと指導を受けられるメンタリング、ボランティア活動などを体験します。社会や親から聞かされてきた固まった職業観から抜け出し、社会の中で本人がやりたい夢を自分で計画し、チャレンジすることによって自己肯定感を得て、社会とコミュニケーションする方法を体得しています。

写真提供:日本ベンジャミン人間性英才学校

 

■日本ベンジャミン人間性英才学校
日本ベンジャミン人間性英才学校は、創造力を育てる脳教育をベースとし、生徒が自己価値を高めて夢を実現できるよう導くオルタナティブ・スクールです。生徒は1年課程を通して自分自身を見つめ直し、自分の本当の夢を探していきます。試験勉強に偏重した従来の受身的な教育とは異なり、担任とメンターのサポートを受けながら生徒自らが目標を立て、主体的に生活管理と学習管理をしながら自己省察し、人間性リーダーへと成長していきます。自由学年制と学校在学制(高校などの学校に通いながら登録する課程)があります。
http://benjaminschool.org/