[教育]ニュージーランドから学ぶ“個性を伸ばす”教育–テクノロジは「あくまでもツール」

ニュージーランドと聞いて何を思い浮かべるだろうか。「広大な自然が広がっていて、羊が放し飼いにされている」――。そんな風景をイメージした人も多いだろう。確かに自然が豊かな国であることは間違いないが、実はニュージーランドは世界的に高い教育水準を誇る国でもある。ニュージーランド留学を支援する政府機関であるエデュケーション・ニュージーランド(ENZ)の協力のもと、3月に同国内のさまざまな教育機関を取材した。

(中略)

ニュージーランドで最も大きな経済都市であるオークランドにあるマウント・アルバート・グラマー・スクールには、9~13年生の生徒が約2800人通っている。同校では、生徒の将来の方向性にあわせたカリキュラムを提供しており、生徒自身で責任を持って学ぶ、問題解決をする、忍耐力をつけるといった教育に重きを置いているという。

日本とは評価の方法も異なる。日本では答えを暗記して間違えると点数が減る“減点方式”のテストが一般的だが、同校では答えの正否よりも、自分の考えを記述式で書かせ、その内容によって評価する“加点方式”のテストを採用しているという。日本人の留学生も約10人ほど通っているが、ある生徒は英語に苦労しながらも、「しっかり自分の意見を書かないといけないので、自分がいろいろな物事についてどう思っているのかを日本にいた頃より考えるようになった」と話す。

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