[教育] 教育の新たな視点を提示してくれた脳教育! 中国に広がる

2014年から始まった中国での脳教育。中国では主に企業教育とこども脳教育で取り入れられています。
脳教育の世界探訪レポート 中国編をお届けします。

企業脳教育

2014年から2017年の現在まで、中国では30以上の企業がU-DAPの教育を受けました。スウォッチ・
グループの8ブランドが教育を受け、そのうち、オメガは2015年から毎年U-DAP教育を実施、
全国で8チームがこれまでに教育を受けました。他の企業は、ワークショップの教育効果が続き
にくいという点があるのですが、オメガは教育を履修した社員を中心にワークショプ後、学んだ
ことをもとにアクションプランを作成し、生活の中で持続的に適用しています。U-DAPワーク
ショップカリキュラムにもとづく実践内容は、毎日ビジョンを立てる、体操で体の感覚を目覚め
させる、自分と他の人のための肯定のエネルギーを育てる、丹田を鍛える体操で意志力を育てる、
言葉と行動で感謝の思いを表現する、などです。

U-DAP Solutionのジュリー・ミョ代表は、中国における脳教育の企業教育の展望について、次の
ように述べました。

「経済成長の段階では、企業は生産性向上のための技術と知識習得を中心とした教育を好みます。
勤労者の内面の管理が企業のKPI管理や生産性向上にどうつながるかという資料がありません。
しかし、主にセールスの分野を中心に業務ストレスや感情の管理がホットトピックとして浮上して
おり、U-DAPはその面で「健康な脳」をキーワードに人材管理の新たな方向性を提示しています」

[事例]上海WOW! U -DUPワークショップ(2017年4月)

上海WOW!は、インターネットとソーシャルメディアを利用したニューメディア企業です。
中国最大の都市である上海に本社を置く上海WOW!は、社員のほとんどが20代、社員数150名
以上の中堅企業です。中国の発達した飲食文化を中心にライフスタイルに関するコンテンツを
制作しています。

上海WOW!の代表 Bobby WengさんとVivienne Yeさんは2年前に脳教育と出会ったのを
きっかけに、社員対象のU-DAP教育を実施しました。今後も持続的に社内教育として脳教育を
行う予定です。

脳教育講師課程であるBEL教育を履修したBobby Weng代表は、社員のための脳教育の価値を
次のように説明しました。

「ニューメディア企業なので、いつもアイデアが必要で、ストレスが多いです。だから、健康な脳を
維持するのが大事だと思いました。健康な脳の第一の条件は、健康な体と心です。脳教育
(U-DUP教育)をすることで、内面の生命力を育て、自分で体を健康に管理する方法、そして、
人間関係において、通じ合い信頼する関係を作っていく方法を学び、実践できます。これが自分の
人生のリーダーシップではないでしょうか?

健康で創造的な脳であるために、一番大事なのは教育だと思います。脳教育は、私に教育の
新たな視点を提示してくれました。会社の運営においても社員教育への投資が最も重要だと
思っているので、持続的に脳教育を提供する予定です。いつか私が直接、社員教育をしたいです。
また、中国では最近、健康なライフスタイルに関心が高まっています。今後、脳教育に関連付けた
健康ライフスタイルコンテンツを紹介していきたいと思っています」

教育投資が盛んな中国では、わが子の教育への親の熱意がすごいです。中国の青少年は、
英会話、パソコン、乗馬、テニス、ピアノなど、学校の正規課程以外に多くの塾に通い、成績への
圧迫も強くなっています。上海市静安区に位置するHSPボディ&ブレイントレーニングセンターで、
パワーブレイン課程を担当しているKiri Chung先生にインタビューしました。

HSPボディ&ブレイントレーニングセンターのこども脳教育課程とは?
就学前の児童のための幼稚園版、基礎課程であるパワーブレイン課程、上級課程のHSPトレーニ
ング課程に分かれています。体力、心力、脳力という3つの脳の健康の基礎づくりのために、子供
たちが自信を持って自分をコントロールする力を育てることに焦点を置いています。また、子供が
変わるには、保護者が変わらないといけないので、保護者教育課程を別に運営しています。

脳教育で子供たちに起こった変化は?
小学4年生で、現在脳教育授業1年目の男の子がいます。ADHDの薬を長年飲んでいました。
授業時間に集中できないばかりか、体育の点数も低く、感情コントロールがうまくできず、よく腹を
立てていたようです。しかし、脳教育授業を始めて6か月が過ぎた頃、薬を飲まなくなりました。
お母さんが「薬をこれからも飲むの?」と尋ねたら、本人が「飲まない」と答えたそうです。それほど
自分自身をコントロールできる自信がついたのです。
また、小学3年生の別の子供は、最初、まったく自信がなく、人にあいさつもできず、新しいこと
へも挑戦できませんでした。しかし、脳教育を始めて、友だちに新しいダンステクニックを教えて
あげるほど自信が高まりました。「土曜日に英語の書き取りテストがある」ということを
グッドニュースと受け取れるくらい、新たな挑戦に自信が生まれました。