冷蔵庫をのぞいて、食品を見ると「賞味期限が切れている!」。
そうして食材が無駄になってしまった、という経験は誰しもあるのではないだろうか。限りある地球上の資源を利用する上で、この「食品ロス」の解消に取り組むことには大きな意味がある。
アメリカのNGOグローバル・フットプリント・ネットワークによると、7月29日の時点で、すでに1年間に地球上で再生産できる分量の資源を使い切ってしまったという。つまり、残りの4ヵ月はこれから資源を「前借り」しないといけない状況であり、このままいけば確実に資源の枯渇が待っているということだ。
<中略>
フランスでの食品ロス法の可決を受け、あるベンチャー企業が食品ロスを無くすべくアプリを開発。その名も「TooGoodToGO」(捨てるにはまだ早い)。2016年にフランスで登場してからわずか3年で、11ヵ国でサービスを拡大し、今では1200万回のダウンロードを突破した人気急上昇のアプリだ。
利用者は安く食品を購入でき、店側は廃棄するはずの物を販売できる「WinWin」なコンセプトだ。
アプリを開くと、位置情報を元に近場で賞味期限間際の売れ残りを1/3の値段で提供している店のリストが表示される。
<中略>
アプリの開発者は「3年で1700万食を救うことができた。今後より多くの食品ロスを防げる」と期待感を示した。重要なのは、店側が正直に、まだ食べられる食品を明らかにすることだという。そのため、もし腐ったものが販売されている場合は、管理者が利用者の報告をいち早く察知し、店側に問い合わせることが可能なシステムになっている。
利用者が安全に食べられてこそ、食品ロスへの継続的な貢献が可能なのだ。
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