世界のあちこちから聞こえてくる自然災害のニュースに心が痛みます。どれほど多くの人が家族や友人、愛する人の痛みを見守らなければならないのでしょうか。どれほど多くの人が苦しみ、悲しんでいるのかが感じられます。苦しむ人々の恐怖を私たちは共感することができます。犠牲になられた方の家族や友人に深く哀悼の意を表し、もう誰も苦しまないことを願います。
熊本で地震が起こってから、そろそろ1か月になります。可能な限り、助けの手を差し伸べましょう。地域社会や国を超えて、地球で暮らす地球市民として一緒にヒーリングの心を送りましょう。一日も早い復旧を共に祈りましょう。
自然の脅威の前に人間と自然に対して改めて考えさせられます。地球は人間にどんなメッセージを投げかけているのでしょうか? 最近の地球環境を見ると、地球も人間のように疲労が蓄積しているのではないかと思います。自然の破壊的な出来事が私たちの行動や生き方とまったく無関係とは言えません。人間にも地球にも、もともと自然治癒力が備わっていますが、度を越すと簡単には回復できません。人間が病めば、地球も病みます。同様に地球が病めば、人間も病みます。人間と地球はつながっています。人間とつながっている地球を私たちは今まで忘れていました。地球を開発の対象としか思わず、むやみに開発し、地球を傷つけました。だから、地球が私たちにメッセージを送っているのです。このまま行けば、地球も人間も危険です。
私たちはもう、地球の痛みに知らぬ顔はできません。地球からのメッセージに耳を傾けましょう。地球が危ういなら、人間の運命も同じだからです。あなたと私が一つで、私と地球が一つで、私と自然が一つだと悟った地球市民が必要です。地球市民は心から地球を愛する人です。「私は地球市民だ」という自覚が必要です。自分の考えや行動の基準を地球に置くのです。これは国や国際機関だけに任せてはおけない、大切なことです。私たち一人ひとりが地球市民にならなければならないのです。
地球は、人間が生きていくために必要なすべてを私たちに与えてくれました。地球がなくなれば、私たちの「生」も、もはや続けることはできません。私たちにとって地球は母なる存在です。母なる地球なのです。地球経営者として地球を中心とした暮らし、公益の人生を実践していきましょう。
そのような人生を大層に考える必要はありません。自分にできることから始めればいいのです。まず、自分の体と心をヒーリングしましょう。すると、家族、社会、国、そして地球までヒーリングすることができます。自分と地球をヒーリングする方法は、よく遊ぶことです。自分と遊び、人とも遊び、地球と遊ぶのです。
よく遊ぶというのは、へそヒーリング、脳波振動、瞑想をしたり、楽しく歌ったり、明るく笑ったりすることです。自分に弘益する・・・、それが人に弘益することにもなるのです。
一指李承憲(イルチ イ・スンホン)
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