私たちには何ができる?
コロナ禍のあと、そうした社会を実現するために私たち個人で何ができるのか。気候科学者 江守正多さんはこんな提言をしています
「がまん」するのではなくて社会のアップデートを応援することです。一人ひとりがすることは、エアコンを使うのをがまんしたり車へ乗るのをがまんしたりすることではなく、エネルギーの転換を進めようとしている行政や企業を応援するとか、そういった形でみんなで後押しするということが、コロナの前から変わらないメッセージなんです。
そこへコロナという文脈が加わった中で具体的にできることは、「オンライン コミュニケーション」ですよね。人によって異なりますので一律に言うつもりはないんですが、移動しないで済む人がそうできるような選択肢はさらに整備されていくべきだと思います。
人々が車に乗らない、飛行機に乗らない。それで社会が回るようになるという大きなきっかけを今回われわれは得たのではないかと思っています。都市の過密化によって、そこでのエネルギー利用が過大になっているという面もあると思います。オンラインで田舎でも都市ともつながれる、いい仕事がいっぱいあるという認識がさらに進んで、地方に住むライフスタイルが見直され、地方がより魅力的になり、都市の過密化が緩和される。今回をきっかけにそういうトレンドができるといいなと思いますね。