[健康] 県委託で「突撃!隣のお味噌汁」作戦、減塩化進み「濃い」家庭は3%

岩手県の委託を受けた主婦らが一般家庭を訪問し、みそ汁の塩分濃度を測る「突撃! 隣のお 味噌汁みそしる 」作戦の2015年度の結果がまとまった。
塩分濃度が「標準」「薄味」と判定された家庭が97%を占め、前年度(95%)に続き味付けが濃いとの傾向は出なかった。県は「啓発活動として続けていきたい」としている。

厚生労働省が5年に1度行う死因別死亡率調査(年齢調整)で、岩手県は2010年、脳卒中(脳血管疾患)で亡くなった人の割合が男女ともに全国最悪だった。

県は、家庭料理の代表格といえるみそ汁の味付けの濃さが塩分摂取量の目安になると考え、14年秋から「突撃」作戦を開始。「食生活改善推進員団体連絡協議会」の主婦らが家庭を突然訪問するなどして、デジタル測定器でみそ汁の塩分を測ってきた。

15年度は4681世帯のみそ汁を測定した。県全体の平均塩分濃度は0・71%で、前年度と同じだった。塩分濃度が1・2%以上で「濃い」と判定された家庭は全体の3%だった。地域別で平均塩分濃度が最も高かったのは胆江と宮古で0・80%。最も低かったのは両磐で0・65%だった。

県健康国保課は「県内のみそ汁はだいぶ薄味になっており、飲む回数も減ってきた。減塩に向けた普及・啓発活動として続けていきたい」と話している。

 

YOMIURI ONLINE yomiDr.(ヨミドクター) 健康ニュース 2016年6月9日