[健康]人生100年時代、「一生使える脳」をどうつくるか?

「人生100年時代」の長生きを「幸せな長生き」にするために最も重要なことは、脳のパフォーマンスを保つことです。

年齢を重ねても明晰で、知的生産を行うことのできる「一生使える脳」を育めるかどうかで、人生の彩りも、健康に働き、稼ぐことのできる年齢も変わってきます。

2012年の厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者は過去最高の3079万人となり、そのうち、認知症と診断された人は約462万人。しかし、この数字は氷山の一角に過ぎず、同調査では認知症になる可能性のあるMCI(軽度認知障害と呼ばれ、認知症予備群と診断される)が疑われる高齢者も約400万人いると報告されました。

その数は合わせて約900万人。実に65歳以上の7人に2人が認知症発症と、その“予備群”となる計算です。ただし、臨床の現場での実感からすると、MCIの統計は推計に過ぎず、今後、調査が進めば患者数はさらに増えるだろうと見ています。

このMCIは「一生使える脳」を保てるかどうかの運命の分かれ道です。そのまま認知症に進展してしまうのか、それとも一日も早く対応を開始して、ボケを遠ざけていくことができるのか。MCIは思考力や判断力の衰えは見られない状態で、必ず認知症に進展するわけでもありません。この時点で受診し、意欲をもって自分の力で脳を鍛えれば、認知症にならずにすむ確率は確実に高まります。

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